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⼼臓への影響

監修:福本 義弘 先⽣ 久留⽶⼤学 医学部 内科学講座 ⼼臓・⾎管内科部⾨ 主任教授

CTEPHが進⾏すると、肺だけではなく⼼臓にも影響を及ぼし、さまざまな症状があらわれます。

肺と⼼臓の関係

私たちの⾝体は、全⾝に酸素や栄養素を届けるために、たえず⼼臓から⾎液を送り出しています。この全⾝の⾎液の流れは、⼤きく肺循環と体循環の2つに分けられます。肺循環では、全⾝を巡って酸素が少なくなった⾎液が、再び酸素を取り込むために、⼼臓の右⼼室(うしんしつ)から肺動脈を通って肺に送られます。

CTEPHが起こる理由

①肺動脈や肺の中で徐々に枝分かれしていく細い⾎管に⾎栓が詰まって、⾎管の内部が塞がれたり狭くなることで⾎液が流れにくくなります。

②⼼臓から肺に⾎液を送り出す際に肺動脈にかかる圧[肺動脈圧(はいどうみゃくあつ)]が上昇し、CTEPH[chronic thromboembolic pulmonary hypertension:慢性⾎栓塞栓性肺⾼⾎圧症(まんせいけっせんそくせんせいはいこうけつあつしょう)]が起こります。

健康な⼈(安静時)は肺動脈平均圧が、20mmHgを超えることはありませんが、CTEPHでは、20mmHgを超えてしまいます。この状態が肺⾼⾎圧症です。

肺動脈圧の上昇がもたらす⼼臓への悪影響

①肺動脈圧が上昇した状態で、肺に⼗分な⾎液を送るためには、⼼臓の右⼼室がより強い⼒で⾎液を押し出さなければなりません。そのため、右⼼室の筋⾁は厚くなります(右室肥⼤:うしつひだい)

右室肥⼤

右室肥⼤

②こうした状態が続くと、右⼼室の収縮⼒が弱くなり、徐々に⼼室が拡⼤していきます(右⼼拡⼤:うしんかくだい)。

右⼼拡⼤

右⼼拡⼤

③やがては右⼼室の機能⾃体が低下する右⼼不全(うしんふぜん)に⾄り、肺に⼗分な⾎液を送り出せなくなります。その結果、全⾝の酸素不⾜、⾎液不⾜が起こり、さまざまな症状があらわれます。

右⼼不全

右⼼不全

福本義弘先生

監修:福本 義弘 先⽣

久留⽶⼤学 医学部 内科学講座 ⼼臓・⾎管内科部⾨ 主任教授

医学博士。九州大学医学部卒業後、循環器内科を専門に研究と臨床に従事。九州大学、ハーバード大学での経験を経て、東北大学で本格的に肺高血圧診療に携わる。現在は久留米大学で心臓・血管内科の主任教授として、肺高血圧診療を含めた循環器診療を行っている。また、久留米大学循環器病研究所の所長も兼任。日本循環器学会認定循環器専門医として、患者の健康を守るための診療と啓発活動に注力している。

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